お知らせ

夢は世界ブランド 市田柿うどん

うどん , トピックス , 麺開発の実績
熊谷町長も出席した試食会
熊谷町長も出席した試食会
町の飲食店で提供中の市田柿うどん
町の飲食店で提供中の市田柿うどん
市田柿うどん
市田柿うどん

当社は、南信州特産の干し柿「市田柿」の皮を練り込んだうどんを、市田柿のふるさと下伊那郡高森町の「市田柿発祥の里活用推進協議会」と共同で作りました。
 協議会が、今月初めから提供を始めたところ好評で、学校給食の夏メニューにして子供たちにも味わってもらう計画が進んでいます。
 市田柿うどんは幅2.5㎜の細麺で、薄い柿色。つるつるしたのど越しのよさと、口の中に広がる柿の風味が特徴。今年春、推進協議会の企画開発部長である原八州彦さん(61)=天竜産業代表取締役=から当社に依頼があり、試作を繰り返して完成させました。
 原さんによると、干し柿を生産する過程で出る皮は全体の約10%、干すとさらにこれが10分の1になります。つまり、生の柿100トンから出る皮のごみは1トンにのぼる計算。これまでは捨てていました。
 「もったいない」「これをなんとか有効活用できないか」。もったいないプロジェクトに取り組む原さんは20年ほど前から知恵を絞り、かりんとうに混ぜてみました。しかし、油で揚げると、柿の風味が消えてしまい、断念。最後に「うどんならどうか」。長野市の和食料理店社長からアドバイスを受けました。
 試作にも苦労がありました。練り込む粉末が多すぎると、渋みが強くなり、少ないと、香りが飛んでしまう。全体の5%でやっと風味が落ち着きました。
 今月初めの試食会には推進協議会を構成する町と町商工会の30人が集まりました。のど越し、風味ともその場で合格点がつき、「ヒット商品にできる」。期待が膨らみました。
 そこで、1玉(150g)100円(税抜き)で、生麺の販売を天竜産業が引き受け、町内の飲食4店と町の温泉宿泊施設でメニュー提供を始めました。次は、統一した名前、メニューの値段、宣伝用ポスターも...。さらに、「パスタはできないか」「パスタなら、若者にも受ける」。課題をひとつずつこなしています。
 「市田柿」は昨年、国の「地理的表示保護制度(GI)」に登録され、伝統的なブランド産品に決まりました。この夏、欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)でも保護産品に指定されました。
旧市田村(高森町の前身)で干し柿作りを始めて110年、「今では年間40億円を稼ぐ一大産業」(町産業課)に成長。世界で認められる「干し柿の王様」になったのです。
とすれば、皮だって、王様の大事な一部分、「市田柿」うどんも世界ブランドになれるといいなあ。