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標高1400mでダッタンそばの種蒔き体験

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標高1400m鷹山地区で種蒔き
標高1400m鷹山地区で種蒔き
霧山地区、レストラン周辺のそば畑
霧山地区、レストラン周辺のそば畑

6月26日、当社の従業員4名が長野県長和町にある「信濃霧山ダッタンそばレストラン緑の花そば館」を訪問し、ダッタンそばの種蒔きを体験させていただきました。当社のイノベーションチーム(開発)の取り組みの一環で、目的は普段原料として使用している「そば」がどのような環境でどのように育てられるのかを種蒔きを通して体感することです。
緑の花そば館を運営する、農事組合法人信濃霧山ダッタンそばが管理するそば畑は標高800mの窪城地区から標高1350mの鷹山地区まで環境が様々で約40ヘクタールに及びます。遊休荒廃農地の解消を主目的として長和町入大門地域で平成17年から始められたダッタンそばの栽培は、今では遊休荒廃農地がゼロという成果を収めています。標高の比較的低い窪城地区や霧山地区は4月末頃、霜がおりなくなった時期に種蒔きが行われます。今年は、一度種蒔きをして芽が出たタイミングで霜がおりて芽が枯れてしまい再度種蒔きをしたそうです。環境と気候を熟知していても難しい判断だそうでうす。順調にいくと約80~95日で収穫されます。今回種蒔き体験させていただいたのは標高が1350~1400mの鷹山地区です。冬季はスキー場としても使われる地域で、夏季は牧場もあり、観光地でもあります。
当日は梅雨の晴れ間に恵まれて、そばの種蒔きには最適の気候となりました。種蒔きは雨が降ったり、晴れていても土が泥濘だと行えません。
畑はやや傾斜になっており幾つかの鹿避けの柵で区分けされています。鹿は群れで行動しており、そばの実の部分だけを綺麗に食べてしまうそうです。普通そばの被害が多く、北海道地域では鹿避けの柵の代わりに普通そばの周囲に鹿も苦くて食べないダッタンそばを蒔いて管理していたそうです。その知識を生かしてこの霧山地域にも周囲にダッタンそばを蒔いたところ、鹿がそのダッタンそばを食べてしまい、柵の役割を果たしませんでした。収穫したダッタンそばを調べたところ、本来苦いはずのダッタンそばが、まったく苦くないということが判明して、本格的な栽培に取り組むようになったそうです。どの地域の苦い種を蒔いても、この地域に蒔くと苦くないダッタンそばが収穫されるそうです。
なぜこの地域のダッタンそばだけが苦くないのか、はっきりとし検証結果は出ていませんが、すり鉢状の地形に火山灰が堆積した土壌と、湧き出るアルカリ性の水など、様々な要因が重なっているのではないかとの見解でした。また、植物が本来自分自身を紫外線などから守るためのルチンやポリフェノールなどの抗酸化物質は標高が高いほど多く含まれているそうです。確かに、鷹山地区は気温は低めですが、直射日光が強く感じられました。
肝心の種蒔き体験ですが、バケツに沢山の種を入れ、一人約2m幅間隔で横に並び、間隔を維持しながら一歩ずつ進んで種を蒔きます。軽く一握り種を持ち、自分の両サイドに握った手の隙間からこぼすように種を振りまきます。意識していないと、まっすぐ歩くことができずに列が崩れてしまいます。全て蒔き終えた後に、耕運機で種と土を混ぜます。例えば、土の深さ15cmと3cmに埋まった種でも芽として出てくる高さは同じになるそうです。
種蒔きを体験した従業員は「直接、畑を管理している方から話を聞き、やってみないとわからないことがあるという体験談を聞けて貴重な時間でした」「他の人に話したくなるような経験をした」などと感想を綴った。
約2時間の種蒔き体験でしたが、社長をはじめ畑の管理人様など皆様に温かく迎え入れていただき、とても有意義な時間となりました。その後の直営レストランでの喫食体験でも様々な驚きと発見がありました。(詳しくは前の記事をご覧ください)
成功のカギとなる運は偶然か必然かとよく議論されますが、この地域の成功は努力が背景にありそこに少しの偶然が重なったように感じました。何事も行動あるのみ、点と点がいずれ繋がることを信じてイノベーションチームの活動も続けていきたいです。